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【夢洲】~未来を見据えた可能性~

律

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本ブログのコラム記事では、主に大阪の不動産・建築関係のニュースを取り上げ、地域に与える影響や、今後の展望を個人的な意見を交えて紹介していきます。

時事ネタの一つとして、気軽に読んでいただければ幸いです!

↓先日こんな記事が出ていました。

【参照】
msn IR開業前に夢洲直通列車 近鉄、運行目指す 社長表明、大阪メトロから乗り入れ
IR開業前に夢洲直通列車 近鉄、運行目指す 社長表明、大阪メトロから乗り入れ

大阪の未来を大きく変えるプロジェクトが着実に進行しています。近鉄グループホールディングスは、大阪メトロと連携し、奈良方面から人工島・夢洲への直通列車の運行を目指すことを発表しました。

これは、不動産業界にとって大きなビジネスチャンスをもたらす可能性があります。本記事では、夢洲エリアの今後の発展と、不動産営業マンが注目すべきポイントについて解説します。

未来の夢洲:大阪の新たな経済拠点

夢洲では、2030年秋のカジノを含む統合型リゾート(IR)の開業が予定されています。それに先立ち、直通列車の開通は、アクセス向上により観光客・ビジネス需要の拡大を促すことが期待されます。

また、2025年の大阪・関西万博後の再開発計画も進行しており、長期的な視点で考えれば、夢洲は大阪の新たな経済拠点となるでしょう。

不動産市場への影響

住宅市場の活性化

・夢洲へのアクセス向上
⇒奈良や大阪郊外に住む人々が通勤・通学しやすくなります。これにより、沿線エリアの住宅需要が高まる可能性があります。

・夢洲周辺の不動産価格向上
⇒夢洲の開発進行とともに着実に上昇すると予測されます。特に、賃貸物件や高級マンションの需要が増加し、投資用物件の供給が活発になる可能性があります。

・夢洲エリア周辺の商業施設活性化
⇒駅周辺の商業施設と連動した「職住近接」の都市型ライフスタイルが定着し、都市部と郊外の不動産価値に新たな格差が生じる可能性があります。

商業施設・オフィス需要の拡大

・IR施設や再開発計画によって、多くの企業が夢洲周辺にオフィスを構える可能性が高まります。

・飲食・観光関連のビジネスチャンスが増えるため、商業施設向けの物件ニーズが高まるでしょう。

・夢洲の再開発に伴い、ホテルやサービスアパートメントの需要も急増することが予想されます。特に、国際的な観光客をターゲットとした高級ホテルの建設が進む可能性があります。

・企業の進出により、オフィスビルやコワーキングスペースの需要が増加し、特にベンチャー企業や外資系企業向けのオフィス物件が求められるでしょう。

・IR施設と連携したエンターテインメント関連の商業施設(ショッピングモール、シアター、イベントホールなど)が建設され、テナント需要が急増する可能性があります。

投資物件としての価値向上

・長期的な視点では、夢洲が大阪の新たなビジネスハブとして成長することで、安定した賃貸需要が生まれる可能性があります。

・インフラ整備と連動したスマートシティ構想の実現により、環境配慮型の不動産開発が進み、ゼロエネルギービル(ZEB)やカーボンニュートラル建築の普及が期待されます。

不動産営業マンの戦略

・エリアの将来性を強調する
⇒夢洲の開発計画や直通列車開通のメリットを具体的に説明し、顧客に「今、投資すべき理由」を明確に伝えましょう。
 また住宅購入希望者には、エリア価値の上昇を根拠に将来的な資産価値の向上をアピール。
 一方、投資家には、インバウンド需要や賃貸利回りの上昇を裏付けるデータを提示する。

・スマートシティを生かした営業展開
⇒環境配慮型のゼロエネルギービル(ZEB)やスマートビルの開発動向を理解し、エコ意識の高い顧客に向けた提案を行う。

【個人的見解】

夢洲プロジェクトは、専門家のなかでも意見が分かれる議題です。批判的な意見も多数あるのは時事ですが、一大阪府民としては、大阪の発展のためにも成功してほしいという思いがあります。

大阪の不動産市場という目線で見ると、国を上げたビッグプロジェクトということもあり、多少なりとも市場に影響を及ぼすと考えています。

事実、大阪中心部の不動産価格の右肩上がりです。これは様々要因がありますが、大きくは建築費の高騰です。

現在、建築業界は大きな転換期にあります。少子高齢化による若年層の不足や、育ち切るまえに辞めてしまう事態が多発しています。くわえて熟練の職人も高齢化により、廃業を余儀なくされています。そこに働き方改革が重なることで、現場はひっ迫している状況です。

そうすると、仕事を請ける企業も待遇や支払い給与が手厚い案件を優先します。そのような背景があるため、今後の不動産市場は横ばいの可能性はあるかもしれませんが、下落する可能性は低いと考えます。

まとめ

夢洲エリアの開発と直通列車の開通は、大阪の不動産市場に大きな変革をもたらします。住宅市場では、アクセス向上による居住需要の拡大が予想され、商業施設やオフィス市場では、企業誘致や観光客増加に伴う物件価値の上昇が期待されます。

さらに、投資市場では国内外からの関心が高まり、新たな用途の不動産開発が進むでしょう。

不動産営業マンとしては、エリアの将来性を強調し、沿線の市場動向を先読みしながら、法人向け提案やスマートシティ対応の物件紹介を強化することが重要です。夢洲の開発は、今後の大阪経済をけん引する重要な要素となり、不動産業界にとっても大きなビジネスチャンスとなるでしょう!

律

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