コラム

【堺市】団地リノベの進化がもたらす新潮流

律

こんにちは。不動産営業について発信している律です。
プロフィールはこちら

本ブログは読者を「売れる不動産営業マンに進化させる」という目的のもと運営しております。
本ブログのコラム記事では、主に不動産・建築関係のニュースを取り上げ、地域に与える影響や、今後の展望を個人的な意見を交えて紹介していきます。

時事ネタの一つとして、気軽に読んでいただければ幸いです!

↓先日こんな記事が出ていました。

【参照】
株式会社不動産流通研究所 コミュニティ空間創出するリノベプランを決定
コミュニティ空間創出するリノベプランを決定 | 最新不動産ニュースサイト「R.E.port」

大阪府住宅供給公社が進める「茶山台団地」(堺市南区)再生事業において、「CHAYAMADAI Hygge(ヒュッゲ)」が最優秀提案として選ばれました。この取り組みは、老朽団地の再活用にとどまらず、「多世代交流」と「コミュニティ創出」を軸に、暮らし方そのものを再設計するプロジェクトです。

この動きは、団地再生という枠を超え、不動産営業にとっても新たなチャンスとインパクトをもたらすものです。

本リノベーションが業界に与える3つのインパクト

コミュニティニーズの再評価

今回の計画では、1階の住戸を「みんなの遊び場」とし、DIYルームやレンタルキッチン、音楽スタジオを設けるなど、“住む”を超えた“集う”空間の設計が目立ちます。これは、「住まいはプライベート空間」という既成概念を揺さぶり、コミュニティへの関与や共創を求める新たなニーズの出現を象徴しています。

営業マンとしては「共用部の魅力」や「近隣住民との関係性の心地よさ」を売り込む切り口が必要になる時代です。

若年・子育て層への再アプローチ

2戸1化住戸家具付き住戸など、柔軟な住まい方を提供する設計が採用されている点にも注目です。これは、従来のファミリー物件や単身向け物件では対応しきれなかった“ライフステージ過渡期”のユーザーに訴求する狙いがあります。

営業の現場では、「子育て中でも手間なく始められる暮らし」や「将来を見据えた住み替えのステップ物件」として提案できる素材です。

リノベ団地が「商品化」される時代の到来

このプロジェクトは、マスターリース方式+定期借家契約というスキームで展開される予定で、これはリスク分散長期的な安定運用を前提とした“商品化可能な団地”のモデルといえます。これは今後、全国の老朽団地でも横展開される可能性を秘めています。

今まで「古くて売れない」と見なされていた団地が、「住みたい理由を語れる商品」に化ける可能性があるということです。

【個人的見解】

私自身、この「CHAYAMADAI Hygge」のような団地リノベプロジェクトは、いわば“社会の価値観の変化”に応える挑戦だと感じています。

かつて団地といえば、画一的で安価、そして高齢化の象徴のような存在でした。しかし今、そこに「人が集まる理由」や「感情が動く空間」を付加することで、団地は再び“選ばれる場所”になろうとしています。

不動産営業マンにとっては、「古いもの=価値がない」という考え方を手放し、再生された物件に込められたストーリーや思想を伝える力が試される時代です。

そして、今後このようなプロジェクトは関西にとどまらず、全国で求められるようになるでしょう。

まとめ

「CHAYAMADAI Hygge」が提示する未来像は、単なるリノベ団地ではありません。そこには、“人が住まいに求める価値の変化” が詰まっています。

不動産営業マンとしては、「物件」ではなく「暮らしの提案者」としての視点を持つことが、今後ますます重要になっていくでしょう!

律

本ブログは、不動産営業マンを成功させるためのバイブルを目指して運営しています。
今後も有益な発信・イベントを多数打ち出す予定なのでSNSも併せてフォローしてください!

-コラム