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【賃貸】築古物件=空室リスク?提案力で変わる営業の価値

律

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↓先日こんな記事が出ていました。

【参照】
株式会社不動産流通研究所 空室が埋まらない理由、「物件の築年数が古い」が最多に
空室が埋まらない理由、「物件の築年数が古い」が最多に | 最新不動産ニュースサイト「R.E.port」

調査では、空室が埋まらない理由として最も多かったのが「物件の築年数が古い」という回答(32.5%)。続いて「近隣の競合物件との競争激化」(28.9%)、「立地条件が悪い」(26.4%)が挙げられています。

一見すると、営業ではどうしようもない理由に思えますが実は、ここにこそ我々の介在価値があると感じています。

オーナーが求めているのは「提案」

同調査では、空室対策の情報源として「管理会社からの提案」が37.0%、「仲介業者(=我々営業)」が35.6%と、オーナーの多くが営業側の提案を重視していることが分かりました。

裏を返せば、「いい提案さえあれば動くオーナーが多い」ということ。

築古物件=空室リスクと決めつけず、そこにどれだけ“価値”を見出してあげられるかが、営業としての手腕です。

築古物件の“魅せ方”はここがポイント

営業として提案すべき観点は、大きく3つ。

ミニリノベ or 原状回復の差別化提案

古さを活かす、という考え方もアリです。例えば、和室をあえて残して「和モダン」テイストにする。水回りだけを刷新して、メリハリをつける。費用対効果の高い提案を心がけましょう。

ターゲット設定の再考

築年数がネックになるのは、あくまで“誰に貸すか”がズレている場合。学生、外国人、高齢者、シングルマザー層など、物件の特性に合ったターゲットを再設定することで、需要は掘り起こせます。

写真・広告表現の見直し

古い=暗い・汚い」という先入観を打ち消すためには、写真の明るさ、撮影角度、コピーの工夫が鍵。ネット掲載の第一印象で損している物件は、実際かなり多いです。

【個人的見解】

近年、「築年数が古いため空室が埋まらない」という声をよく耳にします。しかし、営業として現場に立っていると、必ずしも築年数だけが原因ではないと感じます。

例えば、築30年以上のワンルームでも、内装をシンプルにリフォームし、家具付きで「初めての一人暮らし向け」として訴求した結果、学生からの反響が増え、空室が早期に解消されたケースがありました。

物件そのもののスペックよりも、「誰に、どう提案するか」が極めて重要です。写真の撮り方、広告の文言、周辺環境の見せ方ひとつで印象は大きく変わります。

多くのオーナー様は、空室対策に課題を感じつつも、具体的なアクションに迷っておられるのが現状です。だからこそ我々営業が、物件の可能性を丁寧に見出し、価値を伝える役割を担うべきだと考えています。

築年数は変えられませんが、営業の提案次第で物件の見え方は大きく変わる。それが、私の現場での実感です。

まとめ

築古物件は、アイデア次第で差別化できるチャンスです。
競争の激しい今だからこそ、営業の「提案力」が試されます。

物件の欠点ではなく、“伸びしろ”に目を向けていきましょう。

律

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