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↓先日こんな記事が出ていました。
【参照】
PRTIMES 【調査リリース】 約9割が「賃貸契約前に内見を実施」
(【調査リリース】 約9割が「賃貸契約前に内見を実施」 | 株式会社ディスラプターズのプレスリリース)

株式会社キャリアインデックスが運営する「DOOR賃貸」にて公開されたアンケート調査によると、賃貸契約を経験した全国の男女1,021名のうち、実に約9割が契約前に内見を実施していたという結果が明らかになりました。
写真と現実のギャップは、まだ埋まっていない
写真や360度パノラマ、バーチャル内見といった技術が進化する中にあっても、「実際に見ないと決められない」という消費者心理は依然として根強く存在しています。
今回の調査でも、内見時に重視されるポイントとして最も多かったのは「日当たり・眺望」。加えて、「周辺環境」「水回りの臭い」「収納のサイズ」など、画面越しでは感じ取れない“生活感”が重視されていることが分かります。
営業としての提案力が試される場
こうした傾向から見えてくるのは、内見の同席=営業の腕の見せ所である、ということです。
図面では伝わらない空気感や、日当たりの角度、隣家との距離感など、お客様が見落としがちなポイントに自ら気づいていただくには、営業自身の現地理解が不可欠です。
内見を「ただ鍵を開けて立ち会うだけ」の場にしてしまっては、せっかくの営業チャンスを逃すことになります。
内見を省いた後悔は営業の責任でもある
また、調査では「内見しなかったことを後悔した」との声も紹介されています。
その後悔の多くは、「日当たりが悪かった」「臭いが気になった」「隣人の生活音が大きかった」といった、事前に内見していれば防げたトラブルです。
これは裏を返せば、私たち営業が適切に促せていれば、未然に防げたはずの後悔だとも言えるのではないでしょうか。
オンライン内見の活用は“補完”である

もちろん、昨今ではオンライン内見の需要も高まりつつあります。遠方からの問い合わせや時間的制約のあるお客様にとって、非常に有効な手段であることは間違いありません。
しかし、今回の調査が示すように、「やはり現地に行かないと分からない」と考える人が大多数である以上、オンライン内見は対面内見の“代替”ではなく、“補完”であるという認識を、営業側が持つ必要があります。
【個人的見解】
私は内見は「部屋を選ぶ」というより、「そこで暮らす自分を想像する」ための重要な時間だと感じています。
先日ご案内したお客様も、最初は図面だけで決めようとされていましたが、実際に現地を訪れた途端、「朝の光が気持ちいいですね」と印象が一変。結果、即決されました。今回の調査で9割の方が内見を実施しているという結果には納得です。日当たり、匂い、周辺の雰囲気など、数字や写真では伝わらない情報がそこにはあります。
不動産営業としては、内見にただ立ち会うのではなく、お客様が「生活を想像できる」よう丁寧に導く姿勢が求められていると、改めて実感しました。
まとめ
お客様にとって“内見”とは、物件を見るだけでなく、「ここに住む」という決断を現実に引き寄せるプロセスそのものです。
そしてその場に立ち会う私たち営業にとっても、「ただ案内する人」から「住まいの相談役」へと信頼を築く絶好の機会です。今一度、「内見の価値」と向き合ってみてはいかがでしょうか。

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