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【空き家】防犯対策と売却の視点

律

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本ブログのコラム記事では、主に大阪の不動産・建築関係のニュースを取り上げ、地域に与える影響や、今後の展望を個人的な意見を交えて紹介していきます。

時事ネタの一つとして、気軽に読んでいただければ幸いです!

↓先日こんな記事が出ていました。

【参照】
日本経済新聞 空き家、防犯対策欠かせず 庭木撤去や郵便物を回収
空き家、防犯対策欠かせず 庭木撤去や郵便物を回収 - 日本経済新聞

少子高齢化の進行やライフスタイルの多様化を背景に、空き家の増加が全国的な課題となっています。不動産営業の現場においても、「空き家になった実家をどうすべきか」といった相談が、20~30代の若年層から寄せられるケースが増えてきました。

先日報じられたコラム「空き家、防犯対策欠かせず」では、不動産コンサルタントの田中歩氏が、自身の実体験をもとに空き家の管理と防犯の重要性を訴えています。本稿では、その内容を踏まえ、不動産営業マンとしてお客様にどう寄り添うべきかを考えていきます。

空き家は「静かなリスク資産」

一見何も起こっていないように見える空き家でも、実際には以下のような問題が潜んでいます。

防犯リスクの高まり
庭木の繁茂や郵便物の放置により、無人であることが外部に明らかになり、不審者や犯罪の標的となる恐れがあります。

近隣トラブルの引き金
樹木の越境や景観の悪化により、近隣住民との関係性が悪化するケースも少なくありません。

犯罪への悪用
最近では、空き家が特殊詐欺や密輸の受け取り場所として利用される事例も報告されています。

こうしたリスクは、お客様自身が気づいていないことも多く、営業担当者からの適切な指摘や提案が信頼に直結します。

営業担当者に求められる視点

空き家の相談を受けた際には、以下のような観点からのアドバイスが求められます。

防犯性の見直しを促す
現地確認時には、庭木の状態やポストの管理状況、施錠の有無、防犯カメラの有無などをチェックし、具体的な改善案を提示しましょう。

空き家管理サービスの紹介
見回りや清掃、防犯の強化など、提携業者を活用したサービス提案も、付加価値の高いサポートとなります。

「売却」も立派な防犯対策であるという提案
空き家を放置せず、早期に売却することで防犯リスクを根本から解消できることを伝えましょう。特に「居住用財産の3,000万円特別控除」のような税制メリットが適用可能な期間を逃さないよう、スケジュール提案もセットで行うのが理想です。

空き家は「時間との勝負」

空き家のリスクは、時間の経過とともに高まります。「いずれ使うかもしれない」という曖昧な保留は、管理コストと防犯リスクを無駄に引き上げる原因となります。不動産の専門家として、こうした点を客観的に伝えることが、信頼される営業の第一歩です。

【個人的見解】

空き家は、「思い出の残る資産」である一方で、「管理が伴う責任」でもあります。放置すれば、防犯や近隣トラブル、固定資産税の負担など、持ち主にとってはリスクの塊になりかねません。

営業の立場から見ても、空き家は単なる“物件”ではなく、家族の事情や将来設計と深く結びついたテーマです。だからこそ、ただ売る貸すだけでなく、「今後どうしていくべきか」を一緒に考える伴走者でありたいと考えます。

まとめ

空き家は、不動産という資産でありながら、管理次第ではリスクの源にもなり得る存在です。防犯対策、税制、将来の相続――あらゆる側面からアドバイスを行い、お客様にとっての「次の一手」を導くことが、私たち不動産営業の大きな役割です。

空き家に関する正しい知識と提案力を身につけ、より一層の信頼を築いていきましょう!

律

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