コラム

【買い時】価格上昇前に動く人の心理と決断

律

こんにちは。不動産営業について発信している律です。
プロフィールはこちら

本ブログは読者を「売れる不動産営業マンに進化させる」という目的のもと運営しております。
本ブログのコラム記事では、主に不動産・建築関係のニュースを取り上げ、地域に与える影響や、今後の展望を個人的な意見を交えて紹介していきます。

時事ネタの一つとして、気軽に読んでいただければ幸いです!

↓先日こんな記事が出ていました。

【参照】
株式会社不動産流通研究所 価格先高感により住宅の買い時感が上昇
価格先高感により住宅の買い時感が上昇 | 最新不動産ニュースサイト「R.E.port」

株式会社リクルートの調査によると、2024年現在、「住宅は今が買い時」と感じている人が49%に達し、前年より1ポイント上昇しました。背景には、「今後住宅価格が上昇しそう」という先高観の広がりがあります。これは、不動産営業において大きな追い風となり得る市場動向です。

本コラムでは、この市場の変化に対して営業担当者が取るべき行動を3つに整理します。

「価格上昇の予兆」をエビデンスで伝える力を磨く

住宅価格は、多くの消費者にとって最も敏感な関心事項です。今回の調査でも、最も多い理由が「価格が上がりそうだから」という先高観でした。これに対し、営業担当者がすべきことは以下の通りです

ポイント

建築コストの上昇(資材高騰、人件費増、円安の影響)

新築マンションの供給減少(首都圏や都市部で顕著)

土地価格の上昇傾向(地価公示などのデータ活用)

これらの情報を「信頼できる第三者データ」と共に提示することで、単なる営業トークではなく、「判断材料の提供」として顧客の納得を得ることができます。

また、価格上昇だけでなく「金利動向」も併せて伝えると説得力が増します。
金利が低い今だからこそ、総支払額が抑えられる」という視点も併せて提示することで、購入タイミングの必要性を具体的にイメージしてもらえます。

「今しかない物件」の価値を、言葉で届けるスキルを磨く

調査では「今は良い物件が出ていそう」という声も3割超。これはつまり、購入を検討している人が「今の市場に価値を感じている」ということです。

ここでの営業の役割は、「この物件がなぜ、今買うべき価値を持っているのか」を明確に伝えること。

具体的な訴求ポイント

エリアの将来性(再開発、駅の新設、大型商業施設の建設予定など)

資産価値の維持・上昇余地(周辺相場や過去事例を提示)

ライフスタイルとの親和性(通勤時間、学校区、住環境)

物件の「条件」ではなく、「この物件が、お客様の生活にどう貢献するか」という意味付けの提案が求められます。

特に競争の激しい都市部では、迷っている間に売れてしまうことも多いため、「今動くことの意義」を数値や過去の事例で裏付けながら伝えることが、背中を押す決め手になります。

「オンライン商談の質」で差がつく時代に備える

オンライン商談の利用率は52%。今後の利用意向は61%と、過去最高を記録しました。つまり、「オンラインで商談する」ことが当たり前になる中、そこでいかに好印象を残せるかが営業力の分岐点になります。

ポイント

事前に共有する資料の質が高い(見やすい図解・写真・比較表)

話し方に緩急がある(抑揚・間を意識し、メリハリのある説明)

リアクション・表情が豊か(画面越しでも安心感を与える)

通信環境・カメラアングル・背景の整備がされている

また、オンラインでは「即レス」「要点の整理力」「短時間での信頼構築力」がより求められます。リアルのような“空気”や“雰囲気”が伝わりづらいため、意図的に“見せる努力”が必要不可欠です。

【個人的見解】

近頃、お客様から「今は住宅の買い時でしょうか?」と尋ねられる場面が増えてきました。


この質問の背景には、「買いたい」という気持ちと、「その判断に自信が持てない」という不安が同居しています。実際に、「今後価格が上がる傾向にある」といったデータや、資材費や土地価格の上昇例を丁寧にお伝えすると、前向きな決断に至るケースが多くあります。


今は、強く背中を押さなくても、お客様自身が動こうとしているタイミングです。だからこそ、根拠ある情報提供と信頼関係が、より一層重要になります。市場が追い風の今こそ、営業としての本質が試されていると感じます。

まとめ

この「買い時感の上昇」は、我々営業にとって明確な追い風です。
しかし、風はただ吹いているだけでは意味がありません。
その風を営業力という帆で受け止め、行動に変えることが、結果につながります。

市場が動く今、自分自身の動きは最適化されているか?
環境が追い風の今、営業としての準備は整っているか?

改めて自らに問い直し、成果に変えるタイミングです。

律

本ブログは、不動産営業マンを成功させるためのバイブルを目指して運営しています。
今後も有益な発信・イベントを多数打ち出す予定なのでSNSも併せてフォローしてください!

-コラム