身だしなみ

「売れる営業マン」はスーツで第一印象をマネジメントする

律

こんにちは。不動産営業について発信している律です。
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本ブログは読者を「売れる不動産営業マンに進化させる」という目的のもと運営しております。
今回は不動産営業マン向けのスーツの選び方について解説していきます!

ビジネスの世界では、第一印象が成功の鍵を握ります。

お客様は営業マンの顔や服装、仕草、言動から性格や実力を推測し、無意識のうちに印象を形成しています。「人は見た目が9割」と言われるように、視覚情報は第一印象を決定づける重要な要素です。

特に営業職ではその影響が大きく、お客様との信頼関係を築くためにも、第一印象を良くすることを徹底しましょう。

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身だしなみの重要性

あなたは着ているスーツにこだわりを持っていますか?

なぜこの色・柄のスーツを選んでいるのか、なぜこの襟の形にしているのか、なぜこのシルエットにしているのか等、スーツの各ディテールに関する質問に答えられてはじめてこだわりを持っていると言えます。

そして営業マンは自身を売り込む仕事です。
あなたという有形でありかつ、無形でもある商品をお客様に売り込むことで、不動産においては契約という形でご購入いただくのです。

その営業マンが着飾っているスーツは商品の"外装"とも言えます。
コンビニの新商品の飲み物や新入荷の本など、あなたも無意識のうちにパッケージやラベルでその商品を買うか判断しています。

つまり私が言いたいのは、営業マンたるものスーツ選びにはとことんこだわるべきということです。

しかし、私はただ高い物を選び、良いスーツを着ろと言いたいわけではありません。
「見せ方」と「見られ方」が重要なのです。

どんな商品にも"販売戦略"があります。
あなたが意識すべきことは、不動産屋にくるお客様が、あなたに任せたいと感じてもらえるような色使い・着こなし・合わせ方を知ることです。

本記事は、to C営業とto B営業の双方の経験からお客様に好印象を持ってもらえるスーツの選び方を解説していきます。

既製品はなるべく避ける

あなたはスーツを選ぶ際、既製品を購入していませんか?

既製品は上記で述べた、細部のこだわりを表現しにくいので原則、オーダーもしくはセミオーダーにしましょう。

オーダースーツを選ぶメリット

こだわったスーツを作成できる

自身の身体の特徴に沿ったものを作成できる

スーツのプロが自分に合ったものをアドバイスしてくれる

スーツをオーダーする過程でスーツに詳しくなっていく

特に先ほど述べた「見られ方」に関しては、自分一人では判断できません。
仮に知識がない状態で選んでも、それはあなたの主観でしかなく最終的なゴールである、売れる営業マンになるという観点から言うと、絶対的にプロに見てもらうのがいいです。

スーツの色が与える印象


ビジネスシーンでは、スーツが着用者の印象形成に大きく関与します。
スーツの色やシャツ、ネクタイの組み合わせが相手に与える印象を左右することが研究によって示されています。

特にスーツの色は、第一印象に大きな影響を与えます。
一般的には、スーツの色が与える印象は以下の通りです。

ネイビー(紺)

私が最もおすすめする色がネイビーです。
できれば濃紺(ダークネイビー)にしましょう。

ネイビースーツは、「誠実さ」や「信頼感を与える」色として知られています。
ビジネスシーンにおいて最も無難な選択肢であり、幅広い業界で好まれます。

特に営業職にとって、ネイビーは安心感を与えるため、お客様と親しい関係を築くのに適した色と言えます。

グレー(灰色)

グレースーツは、「落ち着き」と「洗練された印象」を与えます。
ライトグレーは柔らかく親しみやすい印象を持ち、チャコールグレーは落ち着きと知的な雰囲気を演出します。

特に、経営層や年配のお客様に向け、信頼性と冷静さを表現したいときに効果的です。

私個人としてはチャコールグレーをおすすめします。
若手が着るライトグレーは、人によっては良くも悪くも軽そうに見えます。

若年層のお客様との距離を縮めるため、ノリの良いお客様とテンション感をあわせるため等の戦略があれば選択するのもありですが、チャコールグレーを選べば外すことはないです。

ブラック(黒)

ブラックスーツは冠婚葬祭といったフォーマルな場面でよく使われ、「格式」や「威厳を感じさせる」色です。ただし、日常的なビジネスシーンではやや重たく、場合によっては威圧感を与えることもあります。

そのため、商談やプレゼンテーションの場面では、ネクタイやシャツの色でバランスを取ることも重要です。

上記二色の他に選ばなければならないとしたら、三色目にきますが若手のうちは"外さない"ことに注力してほしいので優先度は低いです。

ブラウン(茶色)

ブラウンスーツは、「親しみやすさ」や「温かみを感じさせる」色です。
クリエイティブ業界やカジュアルなビジネス環境では適していますが、伝統的なビジネスシーンではややカジュアルに見えるため、業界や職種によって適切かどうかを判断する必要があります。

正直、本ブログ読者の"売れる営業マン"を目指している若手の方には、おすすめしません

理由は上記の通りで、選ぶ必要がないからです。
また業界内でも、ブラウンスーツは稀なため違和感を覚えます。
以前ブラウンスーツを着ている若手に対し、40代の上司が陰で小言を言っているのを聞きました。

ポイントは、本人に直接言うほどでもないということです。
知らないところで損してしまうのはもったいないですね。

オーダーする上で重要なディテール

これまでスーツの色に関して述べてきましたが、カラー選択と同じくらい重要なのが、ディテール(細部)の部分です。

全てを上げるとキリがないので、大まかにおさえるべきところとセミオーダーでも選べるような部分を解説します。

色と同様に、強くスーツの印象を表すのが柄です。

私のおすすめは「無地」「シャドーストライプ」「シャドーチェック」です。
ポイントは柄が目立ちすぎないということです。

柄の色が濃すぎたり、線が太いと芸人感がでてしまいます。
また、やらしさも出かねないので、可能な限り柄は控えめにしましょう。

ラペル

ラペルとはスーツの襟の部分です。

種類としては大きく3種類あり、また幅が太い・細いは数年周期でトレンドがあります。

ラペルの種類

ノッチドラペル
一般的な襟の形です。万人受けする形状なので、これを選んでおけば間違いありません。

ピークドラペル
ラペルの先が上向きに尖っている形です。フォーマルなシーンには適していますが、ビジネスシーンではあまり見ません。

セミピークドラペル
上記2種類の中間の形です。ピークドラペルほど冒険したくない方は、こちら選んでもいいです。

正面から見た際の印象に大きく関与しますので、合わせるネクタイやご自身の体形を考慮し、ここはぜひプロに相談して決めてください。

袖ボタン

現代では装飾の一部となってしまい、機能的な役割はありません。
しかし不動産営業は、物件資料や図面をもとに手先で説明をすることが多いです。そのためスーツの袖や手は、特に見られています

本切羽である必要はありませんが、ボタンの色はスーツとマッチしたものにしましょう。既製品でなければ、ボタンの色も相談し変更が可能です。

まだまだたくさん選べる部分はあるのですが、主にお客様からの印象に大きく関わる部分の解説でした。このようなスーツの細部を楽しみながら作り上げることができるのが既製品にはない特徴です。

営業マンが意識すべきスーツ選びのポイント

営業マンにとって第一印象は非常に重要であり、スーツの色が相手に与える印象を大きく左右します。上記の研究をふまえ、スーツの色選びのポイントは以下の通りです。

基本は「ネイビーかグレー」スーツを選ぶ

ネイビーのスーツは、落ち着き信頼感を与え、どの年代にも受け入れられやすく、ビジネスの場で最も無難です。

一方、グレーのスーツはきちんとした印象を与えながら、都会的で洗練された雰囲気を演出でき、モダンな印象を与えやすいです。

年齢層に応じたスーツの色を選ぶ

20~30代の若手営業マンは、ダークネイビーやチャコールグレーのスーツを選ぶと、誠実で冷静な印象を演出できます。

まとめ

営業マンにとって、第一印象は商談の成否を左右する重要な要素です。
またスーツは色や形状によって、顧客に与える印象をコントロールすることができます

特に、ネクタイやシャツの配色バランスが印象形成に与える影響は大きいため、戦略的にこれらを選ぶことが重要です。あなたのスーツスタイルを定期的に見直すことで、成約確率は上がっていくことでしょう。

律

本ブログは、不動産営業マンを成功させるためのバイブルを目指して運営しています。
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参考文献
竹内一郎 (2005)「人は見た目が9割」新潮社
内藤章江・橋本令子・加藤雪枝 (2008)「ビジネススーツの着装イメージ評価における評定者の視線動向」椙山女学園大学研究論集 第39号(自然科学篇)

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